+Organic cotton
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自然のままの、天然繊維
9月になると行われるオーガニックコットンの収穫。
実際の綿花を見たことがある方ならおわかりだと思いますが、白くてふんわりとした綿の花は、一つひとつ丁寧に手摘みされています。
収穫を行う農夫たちは、ときには歌を唄いながらの作業をおこないます。この綿花がどんなコットンになり、製品になっていくだろうかと想像しながら。
有機的な大地で育まれた綿花は、やがて商品となり、わたしたちの暮らしの中で息づいていきます。
ストールをふわりと首に巻いたときの肌触り、パジャマに袖を通したときの安心感は、オーガニックコットンならではの着ごこち。どんなに時代が移っても変わらないもの。
今日も世界中のどこかで、綿花の収穫が行われています。そこには、農夫たちの陽気な歌声があります。わたしたち前田源商店は、遥か遠くの綿花畑を思いながら、製品づくりを続けています。
前田源商店のオーガニックコットンは、主にインド、タンザニアの地で栽培されています。
オーガニックコットンと従来のコットンの違い
前田源商店のオーガニックコットン
種の根付け〜成長期
従来のコットン
種の根付け〜成長期
土壌を健康に保つため 種に殺菌処理・ 土に殺菌処理をせず、 堆肥など有機肥料を与え育てます。
芽が育ちやすい環境を作るため耕し、手間をけて雑草は取り除きます。
土の中の微生物が元気に働いている豊かな土は、少量の水で成育します。雨風その他自然の影響からバランスを保つための手間をかけきめ細かい管理をします。
収穫量を増やすため、種を殺菌処理・土を殺菌処理をし、化学肥料を与えます。
雑草駆除のため除草剤を散布します。土の中の微生物が弱って働けないので、薬品なしでは、作物が育たない畑になってしまいます。
化学農薬を使用するため、土壌が荒れて、水を大量に撒く必要があります。
大量の水は地中の塩分を導き出し、更に土壌は荒れるので、成長のために肥料などを散布します。
前田源商店のオーガニックコットン
害虫駆除〜成熟期・刈り取り
害虫駆除は害虫の天敵である益虫の力を借ります。 (カマキリ、クモ、テントウムシ、 クサカゲロウなど)
収穫まで水分の供給を止め、綿花の熟成を待ちます。手摘みの場合は綿の葉を枯らす必要がありません。
収穫は人の手で一つ一つ摘みます。
従来のコットン
害虫駆除〜成熟期・刈り取り
害虫駆除は毒性の強い殺虫剤を空中散布します。 綿花栽培で害虫は深刻な問題です。
機械で刈り取るため、綿花の背丈を揃える必要があり、成育調整剤を与えます。
収穫を早めるため、枯葉剤を空中散布して葉を枯らします。
収穫は機械で葉も茎も一緒に刈り取ります。
前田源商店のオーガニックコットン
糸〜生地作り
オーガニックコットンの糸は低速でじっくり加工します。一切の化学処理をせず生成りのまま仕上げます。
仕上がった生地は一切の化学処理をせず生成りのまま仕上げます。
従来のコットン
糸〜生地作り
糸は高速加工のため、化学補助剤を使います。漂白・染色など化学処理して糸が出来上がります。
仕上がった生地は漂白・染色・プリントなど化学処理します。
オーガニックと一般のコットンの見分け
オーガニックコットンは、栽培の過程で農薬を使わないということが証明されているというだけであり、綿であることに変わりはありません。
見た目で同じ綿同士は、混じってしまった場合、けっして見分けることはできません。(公的な繊維の検査機関においても、同種の繊維は区別できないと明言しています)
例えその比率が5%でも50%であっても、オーガニックコットンに一般の綿を混ぜてしまえば、決して検証することはできません。
そのため、第三者機関によって一切混ぜない100%であることを証明している「表示」を確認することが重要になります。
+Certification mark
NOCのマークは天然にこだわる信頼のマーク
当社の商品は最低でも3年以上無農薬有機栽培の畑で栽培・収穫された綿花を、一切の化学的な処理を施さず、自然の風合いをいかし、綿本来の柔らかさを損なわないように製品化しています。そしてすべての商品には日本オーガニックコットン流通機構の認定があり、原綿から、糸、生地、最終製品に至るまでの履歴が明らかにできます。
NOCコットンラベル
オーガニックコットン100% 漂白、染色、柔軟剤加工など機能性を強化するような加工は認めていない。 草木染は例外的に認めています。
NOCグリーンラベル
オーガニックコットン100% 機能性の加工の範囲を広くしたもの。(例えばTシャツなどのプリント加工など) 加工の際にエコロジーに配慮し、使う人の健康を守るよう細かく規定されています。
フェアトレード
〈bioReプロジェクト〉
NOCラベルの製品を購入することによって、2円/枚を栽培農家への寄付という形で還元しています。学校や井戸の建造、バイオガスの提供など多岐にわたります。
●公正かつ適正な報酬での取引をし、対等なパートナーシップによる貿易
●綿花栽培の最高値の20%増しで継続買い取りを保証する
●地域の伝統を尊重し、農業者の自主性を引き出す
●訓練所を整備し、有機農業の技術指導を行う
●井戸や灌漑用水やバイオガス設備などの資金援助を行う
●医療サービス、学校運営、天災対策の物心両面の支援